赤ちゃんの離乳食作りで大活躍のホットケーキミックス。おいしくてアレンジが効くので便利ですよね。
でも、実はホットケーキミックスの選び方や赤ちゃんに与える量によっては、危険性があることを知っていますか?
この記事では、ホットケーキミックスを離乳食で使うときの危険性について徹底解説します。結論としては「注意して商品を選び、正しく使えば大丈夫 !」なので、大切な赤ちゃんに与えるまでにしっかりと知識をつけておいてくださいね。
ホットケーキミックスが離乳食に危険といわれる6つの理由
それでは、ホットケーキミックスが離乳食に危険といわれる理由をチェックしていきましょう。
- 輸入小麦のポストハーベスト
- ベーキングパウダーの重金属
- 食品添加物
- 糖分の多さ
- ダニ繁殖によるアレルギー
- 小麦・卵・大豆・乳アレルギー
「えっ…こんなにリスクがあったの!?」と驚いた方もいるかもしれませんね。
一括りに「ホットケーキミックス」といえども、メーカーによって品質は様々。なので、これらの危険性が低い商品を選ぶことが大切なんです。
ホットケーキミックスは加工食品。意外にもリスクが高いことは知っておくべし。それでは詳しく見ていきましょう!
①輸入小麦のポストハーベスト農薬
日本で使われる小麦の約9割は外国産小麦です。これらは長期間の保管中にカビが生えないようにするため、収穫後すぐに農薬を散布しています。
これが「ポストハーベスト農薬」です。国の残留基準チェックはされていますが、体にどれほど蓄積されるかは明らかになっていないので心配ですよね。
市販のホットケーキミックスの場合、小麦粉に「国産」と表示されていない場合は、外国産で農薬たっぷりの小麦を使っています。
②ベーキングパウダーの重金属
ベーキングパウダーは膨張剤なので、ふっくらと膨らませるホットケーキミックスに必須の材料です。
このベーキングパウダーに使われる材料の一つに「ミョウバン(=硫酸アルミニウム)」があり、独特の苦みを消す効果があるのですが、このアルミニウムが重金属として体に蓄積されていくといわれています。
ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。食品の安全性を評価している国際機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)※では、人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量(暫定耐容週間摂取量)として、体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しています。
厚生労働省「アルミニウムに関する情報」
毒性についての見解はありますが、度を超えて食べなければOKです。心配であれば「アルミニウム不使用のベーキングパウダー」が入ったホットケーキミックスを選びましょう。
③食品添加物
ホットケーキミックスの食品表示に記載されている、食品添加物にも要注意です。例えば、こんな食品添加物が入っていることがあります。
- 乳化剤
- 増粘多糖類
- 加工でんぷん
- ベーキングパウダー
- 着色料
- 香料
乳化剤は水と油脂を混ざりやすくするために入っていることがあります。例えば、大豆由来の場合、遺伝子組み換え大豆を使われていることがよくあります。
増粘多糖類は粘りやとろみをつける目的で使われますが、発がん性の危険あり。加工でんぷんは遺伝子組み換えトウモロコシが使われている可能性が高いです。
ベーキングパウダーは膨らし粉なので必須ですが「アルミニウムフリー」を選びたいところ。着色料や香料は美味しそうな色や香りをつけますが、アレルゲンとして作用する場合もあります。
④砂糖の多さ
ホットケーキは糖質が高い食べ物です。1枚(ホットケーキミックス50g相当)で糖質約40gにもなります。正確な砂糖の量は特定できませんが、1枚当たり3~5gくらいにはなりそうです。
例えば離乳食後期(生後9~11カ月)はいろんな食べ物に挑戦できるようになりますが、砂糖は1日小さじ1杯(3g)程度までなんです。商品によってはホットケーキを1枚食べるだけで、摂取量がオーバーしてしまいます。
⑤ダニ繁殖によるアレルギー
保管状態によっては、ダニが繁殖する場合もあるのでご注意を。
最近ホットケーキミックスが買い占められているようですが、お好み焼き粉やたこ焼き粉なども保存が悪いとダニが繁殖して危険なことがあります。アレルギー業界では今や常識ですが開封後の常温保存は危ないです、気をつけましょう。 pic.twitter.com/WJ4YMfmO4x
— おかさん (@katz0172) May 5, 2020
常温で保管していると、あっという間にダニが増えて危険です。ダニアレルギーを起こすと肌荒れやぜんそく、鼻がグズグズになるなどの症状が出るので注意したいですね。
⑥小麦・卵・乳・大豆アレルギー
ホットケーキミックスはアレルゲンとなる食材が多く使われています。メーカーによって使用食材が違うので、買うときには必ずチェックが必要です。
乾燥卵白、脱脂粉乳、増粘多糖類(大豆由来)などの表示があるので、よく見て選びましょう。
ホットケーキミックスの危険性を知らないと怖い!次は正しい選び方を紹介するよ
離乳食用ホットケーキミックスの正しい選び方
それでは、離乳食用のホットケーキミックスはどのように選べば良いのでしょうか。まとめたリストがこちらです。
- 国産小麦を使用
- アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用
- よけいな添加物や材料が入っていない
- 砂糖ひかえめ
- 小袋の使いきり
ホットケーキミックスは加工食品といえども、シンプルな材料で作ることができます。
ですから、材料のメインとなる小麦は国産、よけいな添加物や材料が入っていない商品を選ぶのがポイントです。
そしてダニの繁殖を避けるために、できれば1回で使いきってくださいね。
ホットケーキミックスの保存法。買いだめは危険!
ホットケーキミックスは未開封の場合は、常温保存でOKです。ですが、もし一度に使いきれなかった場合は必ず冷蔵庫・冷凍庫で保存しましょう(室温20度以上の場合)。
これはショックな事実なのですが、たとえホットケーキミックスが未開封であっても虫の混入は少なからずあります。そして気温が高いと増える可能性はあります。
小麦は農作物なので虫の混入をゼロにするのは難しいそうです。気になる方は、購入後も冷蔵庫に入れておくと安心ですね。
絶対にやめてほしいのは、メルカリなどのフリマアプリで購入することです。
転売ヤーがいつ・どこから購入し、どのように保存していたか不明な商品は、たとえ値段が安くても危険性大!
買いだめをせず、信頼できるお店でそのつど購入することをおすすめします。
赤ちゃんの口に入るものは慎重に選びたいよね!
ホットケーキミックスを離乳食に使えるのはいつから?量は?
赤ちゃんの離乳食にホットケーキミックスは活躍しますが、与える月齢には注意が必要です。
ホットケーキミックスを離乳食に使うなら、離乳食後期(9カ月~11カ月頃)以降がおすすめ。
なぜなら、ホットケーキミックスには砂糖や香料などが使われているので、赤ちゃんの繊細な味覚にはちょっと刺激が強いんですよね。赤ちゃんは甘いものが大好き。クセになるとそればかりを欲しがっちゃいます。
赤ちゃんにあげる量にも気をつけたいところです。
わが家の場合、離乳食後期以降、1回の食事でホットケーキミックス30~50gを目安にしていました。
砂糖の量は気になりますが、ホットケーキミックスのおかげでパクパク食べてくれたことは助かりましたね。
野菜のペーストを混ぜたり、豆腐や豆乳、ヨーグルトでアレンジしたり、いろんな食材を一度にとれるので、たびたび離乳食に登場させていました。余ったら冷凍できるのもナイスですよね。
ちなみに、赤ちゃん時代にホットケーキをよく食べて育った娘は現在3歳。味覚について特に問題を感じることはありません。
市販ホットケーキミックスは砂糖が多めと意識しても良いけど、気にしすぎる必要はないと思うのです。ママは気楽に離乳食づくりを楽しもう♪
離乳食に!おすすめの市販ホットケーキミックス3選
市販のホットケーキミックスには色々ありますが、それぞれ使用されている材料がまったく違います。
おさらいとして、離乳食用ホットケーキミックスを選ぶポイントはこちら。
- 国産小麦を使用
- アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用
- よけいな添加物や材料が入っていない
- 砂糖ひかえめ
- 小袋の使いきり
そして、万人にウケるホットケーキミックスではなく、「子どものために作られたホットケーキミックス」を選ぶこともポイントになります。
それでは、これらの条件を考慮したおすすめホットケーキミックスを3つ紹介します。
はたらくママと、こどものための「ほっとけーち」
原材料名
小麦粉(小麦(北海道産))、砂糖(国産きび糖)、食塩、膨張剤(アルミニウムフリー)
超シンプルな材料でできたホットケーキミックス。
北海道産小麦粉、国産きび糖、塩、ベーキングパウダーの材料4つのみ。まるでお母さんが子供のためにつくるホットケーキのようにやさしい素材と味です。ベーキングパウダーはアルミニウムフリーなので安心ですね。
お値段がもう少し安いと嬉しいですが、こだわりぞろいの材料なので仕方がないのかもしれません。
パルシステム「産直小麦のホットケーキミックス」
原材料
小麦粉(小麦(北海道産))、砂糖、ぶどう糖、食塩/膨張剤(炭酸水素ナトリウム、リン酸二水素カルシウム、フマル酸、リン酸第一水素カルシウム、炭酸カルシウム)、香料
北海道産小麦、アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用。甘さひかえめですが、物足りない感じはなく、ふっくらとおいしいホットケーキです。
値段が安くてコスパがいいのも嬉しい!200g4袋入りで311円は良心的で、3歳になったわが家の娘はいまだにおやつとしてお世話になっていますよ。
パルシステムの資料請求をするとホットケーキミックス一袋が無料でもらえます(注意!地域によっては別商品のプレゼントになります)。詳しくは公式サイトからどうぞ。
和光堂「赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス」
原材料名
小麦粉(国内製造)、麦芽糖、植物油脂(大豆を含む)、デキストリン、砂糖、でん粉、コーンシロップ、乾燥卵白(卵を含む)、乾燥卵黄、脱脂粉乳/膨脹剤、炭酸Ca、カゼインNa、乳化剤、ピロリン酸第二鉄
「赤ちゃんのため」をコンセプトにしたホットケーキミックスです。西松屋や赤ちゃん本舗でもゲットできます。
ベビー向けなので甘さひかえめなのは嬉しいのですが、植物油脂やコーンシロップ、カゼインNaや乳化剤などの添加物が多めなのはやや気になりますね。
卵や大豆由来の油脂が入っていますので、食物アレルギーの疑いがあるお子さんは食べるのをひかえた方がいいです。
手作りホットケーキミックスはなお良し!危険性も要チェック
子ども向けホットケーキミックスが手に入らなければ、手作りするのもおすすめ。自分で材料を配合できるので、甘さを調節できます。
ちなみにわが家の自家製ホットケーキミックスレシピはこちらです(かなり甘さひかえめ)。
自家製ホットケーキミックスの作り方
- 小麦粉…100g
- 砂糖…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)…小さじ1
材料をボウルに入れて泡だて器でかき混ぜればできあがり!
ベーキングパウダーはアルミニウムフリーの「ラムフォード」がおすすめ
一時期は自家製ホットケーキミックスを使っていましたが、小麦粉やベーキングパウダーを使いきれなくて、最近はホットケーキミックスのお世話になることが多いですね。
自家製ホットケーキミックスはコスパも良く、安心できる材料で作れるので最高なのですが、注意事項もあります。
記事の前半にお伝えした通り、小麦粉の保存状態に気をつけないと、ダニが大量発生してしまうんです…!!!
やっかいなことに、これらのダニは加熱調理をしてもアレルギー発症の原因になってしまいます。使いかけの小麦粉は必ず冷蔵または冷凍保存しましょう。
小麦粉の冷蔵・冷凍保存がめんどうだったのも、私が自家製ホットケーキミックスを作るのをやめた理由のひとつ……
離乳食用ホットケーキミックスを正しく選んで危険を回避しよう
離乳食にホットケーキミックスを使うのはまったく問題ありません。ですが、各メーカーによって材料が違うこと、保存状態によってはダニアレルギーを引き起こしてしまうことは必ず覚えておいてくださいね。
手作りが好きな人は、自家製ホットケーキミックスを作るのが断然おすすめです。
市販ホットケーキミックス派の人は、ぜひこちらを試してみてくださいね!
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